むし歯CAVITIES
痛みを感じさせないよう工夫したやさしい「むし歯治療」

症状はあるけれど歯医者が苦手だから行きたくないと思ってはいませんか?
- 歯が痛い
- 歯がしみる
- 歯医者が怖い・苦手
- むし歯を繰り返している
- 個室で治療したい
こんな症状があれば今すぐ受診を!
むし歯治療では、まずは痛みを抑える工夫を行っています。むし歯の再発を防ぐため、マイクロスコープで精密治療も行っており、患者様にご負担が少ない治療を提供しています。また、診療コーナーは目の前に大きな窓があり開放的で明るい空間です。特別診察室もあり、個室でも治療が受けられます。
むし歯の4つの原因

むし歯菌により出される酸により、歯が溶かされて脆くなり、しまいには穴が開いてしまうのがむし歯です。むし歯には、主に4つの原因があります。「歯質の状態」、「食生活習慣」、「むし歯菌」の3つの好ましくない状態が合わさり、「放置時間」が長くなるほどむし歯のリスクが高くなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
■歯質の状態
歯が作られるときの環境により、歯の質が変わります。そのため、むし歯になりやすい人もいればそうでない人もいるのです。特に、生えたばかりの乳歯や永久歯はまだ幼若なので注意が必要です。
■食生活習慣
食べ物に含まれる糖質は、むし歯菌のエサになります。むし歯菌は、糖と分解するときに酸を発生させます。特に、甘い物(砂糖が含まれる食材)を好む方は注意しましょう。
■むし歯菌
むし歯菌は、ミュータンス菌とも呼ばれ、歯に蓄積している歯垢(プラーク)の中に多く存在します。1mg中に、なんと約1億のむし歯菌がいると言われています。むし歯菌の数も個人差があり、多い方も少ない方もいます。むし歯菌により、歯が溶かされるリスクが高くなるため、数が多いほど、むし歯のリスクが高くなります。
■放置時間
むし歯菌により、歯が溶かされるリスクが長くなる程、むし歯が進行していきます。時間を決めずにおやつをダラダラと食べる、食後に歯磨きをしないなどの放置時間が長くなるとむし歯リスクを高めます。
むし歯の早期発見で歯を守ろう
■むし歯の進行と治療法
むし歯になってしまっても、初期の段階であれば治療をしなくても治る可能性があります。むし歯の発見が遅れると、最悪の場合歯を抜かなくてはならなくなります。早期にむし歯が発見できれば、進行を食い止めることが可能なので、結果的に歯を守ることに繋がります。
むし歯の進行度は、C0~C4の段階にわけられます。それぞれの状態と治療法を解説します。
C0 初期のむし歯 | ![]() | ■C0のむし歯の状態 シーオーと呼び、要観察歯といいます。表面が白く濁った状態(脱灰)で、穴は開いていません。自覚症状はないため、定期健診で発見されることが多いです。 ■C0の虫歯の治療法 歯を削るなどの治療は行いません。歯医者でフッ素を塗布することで、再石灰化(脱灰した部分を元に戻す)を促します。セルフケアの改善もし、フッ素入りの歯磨きで磨きましょう。 |
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C1 エナメル質のむし歯 | ![]() | ■C1のむし歯の状態 むし歯が歯の表面のエナメル質まで到達した状態です。エナメル質には穴が開き、見た目は茶色や黒っぽくなっています。痛みやしみるなどの症状はない方が多いです。 ■C1のむし歯の治療法 むし歯になっている部分を削って、白いプラスチックの樹脂(CR)で埋めます。 |
C2 象牙質まで進行したむし歯 | ![]() | ■C2のむし歯の状態 エナメル質の奥にある象牙質と呼ばれる層までむし歯が進行した状態です。見た目は穴が大きくなり、冷たいものや甘いものがしみるようになります。痛みがでて、口臭も強くなるため自覚症状で気がつくことが多いです。象牙質はエナメル質よりもやわらかいため、一度象牙質に到達すると進行スピードが早くなります。 ■C2のむし歯の治療法 CR治療を行います。進行が深い場合には、むし歯部分を削った後、型取りを行い、被せ物の治療を行います。保険では金属の被せ物、自由診療ではセラミックなどの白い歯を被せることが可能です。 |
C3 神経まで到達したむし歯 | ![]() | ■C3のむし歯の状態 神経までむし歯が進行した状態です。ひどい痛みを伴います。放置しておくと、神経が死んでしまい痛みを感じなくなることも。何もしなくてもズキズキと痛み、冷たいものや熱いものにも痛みを感じます。口臭も強くなります。 ■C3のむし歯の治療法 ほとんどの場合は、神経を取り除く(根管治療)を行います。神経をとったあとは、土台を立てて、被せ物を装着します。 |
C4 歯の根っこだけ残ったむし歯 | ![]() | ■C4のむし歯の状態 歯の根っこだけが残った状態で、見た目はほとんど歯の形はないです。すでに神経が死んでいると痛みを感じることがないです。まだ、神経が生きている場合は激しい痛みを感じます。冷たいものや温かいもの、何もしていなくても痛いです。大きな穴が開いた状態で、口臭もひどくなります。歯の根っこの先端には、膿が溜まっており、歯ぐき側からはニキビのような白い盛り上がりが見られることもあります。 ■C4のむし歯の治療法 歯の根を残せる場合は、根管治療を行い被せ物をします。歯の根っこを残せない場合は、抜歯します。抜歯した部分には、ブリッジ、入れ歯、インプラントなど代わりになるものをいれます。 |
■一度治療した歯は再発しやすい?

歯を治療したのに、またむし歯になった!?ということはありませんか。
厚生労働省の調査では、44歳までの方の「歯を失った原因」はむし歯が第1位です。
被せ物や詰め物をしても、再度むし歯になる(2次カリエス、2次う蝕)心配がない訳ではありません。治療をしているため、被せ物の下などのむし歯の進行に気がつきにくいこともあります。
また、一度削った歯なので、奥深くまでむし歯の進行も早いのも2次カリエスになる原因です。治療が終わっても、メンテナンスや日々のセルフケアを怠らずに行いましょう。
定期検診でむし歯予防とお口の健康を守りましょう

お口の健康を守るためには、セルフケアと定期健診が大切です。 日々のセルフケアだけでは、取り除けない歯石や気が付かないお口の状態をチェックしてもらえますし、正しい歯磨きの方法もご指導します。 むし歯の早期発見や再発リスク防止も可能です。正しい説明と正しい対処で歯やお口の健康を守りましょう。