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歯を失う原因とは?|むし歯の原因と予防のポイントを解説!

皆さま、こんにちは。
桶川市坂田の歯科医院「すなが歯科クリニック」です。

 

「いつまでも自分の歯で食事を楽しみたい」と思う方は多いのではないでしょうか?

 

しかし、年齢を重ねると自身の歯の本数は少しずつ減少していきます。
実際、75歳以上の方の持つ自身の歯は平均16本と言われており、親知らずを除いた28本の歯のうち、半分近くが失われてしまう計算になるのです。


(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の喪失の実態」より) >

 

この記事では、歯を失ってしまう理由や、失いやすい歯の特徴について解説します。
むし歯を予防するポイントもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

須永 亨 院長
須永 亨 院長

須永 亨 院長

2007年 明海大学歯学部 卒業
2008年 明海大学臨床研修医修了
2008~2014年 関根歯科医院 勤務
2014~2016年 大塚歯科医院 勤務



医院名:すなが歯科クリニック
所在地: 〒363-0008
埼玉県桶川市大字坂田1011-1

 

 

歯を失う2大要因はむし歯と歯周病

むし歯が進行して抜歯が必要になったり、歯周病によって健康な歯が抜けてしまったりすることが、歯を失うおもな原因です。

 

日本人が歯を失う理由として多いのが以下の3つです。

・歯周病(37%)
・むし歯(29%)
・破折(18%)


(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >

 

このうち破折による抜歯は、実際には多くが「むし歯由来」と考えられます。
破折とは、歯が折れることを指します。
むし歯が進行すると、治療で神経を取らなければならない場合がありますが、神経を取った歯はもろくなりやすく、破折のリスクが高まるのです。

 

むし歯で歯を失う理由

むし歯は、口の中の細菌が糖を分解して酸を作り、歯を溶かすことで起こります。

初期のむし歯では、歯の表面を覆う硬いエナメル質が酸によって少しずつ溶かされていきます。
この段階で治療を受ければ、歯を元の健康な状態に近づけることが可能です。

 

しかし、むし歯をそのままにしておくと、むし歯の侵食はエナメル質を越え、象牙質や歯髄まで進行し、激しい痛みを引き起こします。

 

最終的には歯の形がほとんどなくなり、根だけが残る状態になることもあるのです。
歯の根を残せる場合は、歯の根を治療する「根管治療」を行いますが、残せない場合は抜歯が必要となります。

歯を守るためには早い段階での受診と治療が大切です。

 

歯周病で歯を失う理由

歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)や歯ぐきが徐々にダメージを受ける感染症で、最悪の場合歯が抜け落ちることもある病気です。
歯周病になると歯ぐきの腫れ、歯磨き時の出血などの症状が現れます。

 

治療を行わずに放置すると、歯ぐきが下がったように見える、歯がぐらぐらしてくるといった症状が現れ、最終的には骨の支えを失った歯が自然に抜け落ちたり、抜歯が必要になったりします。

 

歯周病は早期に治療を行うことで、進行を抑えることが可能です。
「歯ぐきの腫れ」や「歯磨き時の出血」といった症状を見逃さず、早めに歯科を受診しましょう。

 

最も失いやすいのは「奥歯」

歯を失うリスクが特に高いのが「奥歯」です。
奥歯は食べものをすりつぶす役割を果たすため、表面が凸凹しており、その溝に磨き残しが発生しやすいのです。
また、奥歯が歯ブラシの届きにくい位置にあることも、磨き残しが多くなる原因の一つです。

 

奥歯を失うと、その前方にある歯がかみ合わせを支える力を失い、ほかの歯も失いやすくなるという悪循環が生まれます。
奥歯のケアを意識して、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。

 

 

むし歯ができやすくなる4つの原因

むし歯はいくつかの要素が重なって発生します。

・むし歯菌
・歯の質
・食生活
・歯磨き習慣

上記4つの原因について詳しく解説します。

 

1.むし歯菌

むし歯菌(ミュータンス菌)は、ほとんどの人の口の中に存在しており、糖分をエサにして酸を作り出します。
むし歯菌の作り出す酸が歯のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となります。

 

特に、甘い食べものや飲みものを頻繁に摂取していると、むし歯菌が活発に活動しやすい口内環境になるため注意が必要です。

 

人によって口の中にいる細菌の種類や量には個人差がありますが、むし歯菌が多い人や、むし歯菌が活動しやすい口内環境の人は、むし歯になるリスクが高くなります。

 

そのため、むし歯を予防するためには、歯磨きや食生活が大きく影響するのです。

 

2.歯の質

歯の質の強さには個人差があり、質の強さによってむし歯になりやすいかどうかが変わります。
歯の表面にあるエナメル質は、身体の中で一番硬い組織です。
このエナメル質が、もともと弱い人もいれば強い人もいるのです。
エナメル質が薄かったり弱かったりする場合、酸に対するバリア機能が弱まるためむし歯が進行しやすくなります。

 

乳歯や生えたばかりの永久歯は、まだエナメル質が十分に厚くなっておらず、むし歯になりやすいので注意が必要です。

 

3.食生活

食生活はむし歯の発生に深く関わっています。
むし歯の発生を防ぐためにも、以下の食生活に気を付けましょう。

・甘いものを頻回に飲食する
・ダラダラと食べる
・間食が多い

むし歯の原因となる糖分が長時間お口の中にあると、むし歯が進行しやすい環境となります。
むし歯菌の活動を抑えるために、糖が口の中にある時間を短縮することが重要です。

 

4.歯磨き習慣

歯磨きが不十分だと、食べカスやプラーク(細菌とその産生物からできた白いネバネバしたかたまり)が歯の表面や歯と歯のすき間にたまり、むし歯菌が繁殖しやすくなります。

 

むし歯ができやすくなる歯磨き習慣は次の通りです。

・歯磨きの回数が1日1回以下
・歯をうまく磨けていない
・歯磨きのタイミングが適切でない

 

正しい歯磨き習慣を守ることが、むし歯予防に重要です。
食後30分以内と就寝前の歯磨きを習慣付けましょう。

 

 

むし歯を予防するポイント

むし歯予防の基本は、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロケアです。

 

むし歯は予防や早期治療が大切です。
むし歯が進行する前に治療すれば、歯を失うことなく、長く健康な歯を保つことができます。

 

適切な歯磨き

毎日の歯磨きは、むし歯予防の基本です。
歯磨きのポイントは、歯の表面や歯と歯のすき間についたプラークをしっかり取り除くことです。

 

プラークは歯と歯の間にたまりやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってケアを行いましょう。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークは61%しか落とせません。
歯と歯の間のプラークの除去率は、歯ブラシにデンタルフロスを併用すると79%、歯間ブラシを併用すると85%までアップします。


(参考:神奈川県「今日から始めるすき間ケア~毎日のむし歯・歯周病対策~」より)>

 

フッ素による予防

フッ素は以下の3つの効果でむし歯を予防します。

1.再石灰化の促進
2.細菌が酸を作りにくくする
3.歯の質を強くする

 

再石灰化とは、酸で溶けたエナメル質が、だ液などの働きで再び元の状態に戻ることです。
フッ素は、再石灰化を含む上記3つの作用により、むし歯を予防・進行を防ぐ効果があります。
むし歯予防のために、フッ素を有効に活用しましょう。

 

歯科医院での定期検診

むし歯予防には、歯科医院でのプロケアも大切です。
むし歯予防の基本は毎日の歯磨きですが、歯磨きだけですべてのプラークを完全になくすのは難しいでしょう。

 

歯の表面に残ったプラークは、2日ほどで石のように硬い「歯石」に変わります。
歯石になると、歯ブラシで落とすことはできないため、歯科医院で専用の器具を用いて取り除く必要があるのです。

 

定期検診でプラークや歯石を除去したり、口の中の状態を確認したりすることがむし歯の早期発見・早期治療につながります。

 

 

むし歯予防・治療は「すなが歯科クリニック」へ

むし歯予防にはホームケアとプロケアの両方が欠かせません。
両方を継続することで、むし歯を防ぎ、できるだけ多くの歯を残すことができます。

 

すなが歯科クリニック」では、歯科でできる予防ケアとして、歯のクリーニングやフッ素の塗布を行っています。
歯磨き指導も行っておりますので、歯磨きの癖や汚れのつきやすい箇所を一緒に確認しましょう。
むし歯予防・治療のご相談は、埼玉県桶川市の「すなが歯科クリニック」までご連絡ください。

 

当院では以下を目安に、通院頻度をお伝えしております。

・健康な口内状況の方:半年に1回、年に3〜4回程度
・歯周病リスクの高い方:月に1回

 

お一人お一人の状況にあわせて通院の目安をお伝えしますので、定期検診で歯のメンテナンスを行いましょう。


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