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歯がしみる原因はむし歯?知覚過敏との違いと早めの受診が大切な理由

冷たい飲みものを飲んだときにキーンとしみたり、歯磨き中に歯ブラシが当たって痛みを感じたりすることはありませんか。
こうした症状は食事のときや歯磨きのときなど、日常のさまざまな場面で繰り返し起こるため、小さな刺激でも負担に感じる場面が多いでしょう。
 
歯がしみる原因は一つではなく、むし歯以外に知覚過敏が関係しているケースも少なくありません。
 
今回は歯がしみる原因や、むし歯と知覚過敏の違いをわかりやすく整理し、それぞれの特徴や注意点について解説します。
 

須永 亨 院長
須永 亨 院長

須永 亨 院長

2007年 明海大学歯学部 卒業
2008年 明海大学臨床研修医修了
2008~2014年 関根歯科医院 勤務
2014~2016年 大塚歯科医院 勤務



医院名:すなが歯科クリニック
所在地: 〒363-0008
埼玉県桶川市大字坂田1011-1

 
 

歯がしみる原因はむし歯だけではありません

同じような症状でも、歯がしみて痛みを感じる原因は、むし歯だけではありません。
 
令和6年に発表された歯科疾患実態調査によると、日本人全体の約7.8%が歯がしみるような症状を自覚していており、特に35~39歳では17.8%と、およそ6人に1人が悩んでいるのが特徴です。
 
また、20代後半から60代にかけても、約10%前後の割合で同様の症状がみられ、幅広い年代において共通する悩みであることがわかります。


参照:厚生労働省「令和6年 歯科疾患実態調査結果の概要」p27 >

 

このように年齢を問わず見られる身近な症状である一方、原因によって適した対応は異なるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。
 

むし歯で歯がしみる理由

むし歯による痛みは、むし歯菌が出す酸によって歯が少しずつ溶かされ、刺激が歯の内側へと届きやすくなることが、おもな原因です。

進行の程度によって症状の出方は異なります。
表面のエナメル質にとどまっている初期段階(C1)では、自覚症状が出にくい状態です。
その下の象牙質まで進んだ段階(C2)になると、冷たいものや甘いものに反応しやすくなり、違和感を覚えることがあります。
 
さらに進行して神経(歯髄)に達した状態(C3)では、ズキズキとした強い痛みが続くようになります。
歯の大部分が失われた状態(C4)では一時的に痛みが弱まることもありますが、内部では炎症が進行しているケースもあります。
 
むし歯は自然に元へ戻ることはなく進行するため、早い段階での発見と対応が重要になります。
 
予防としては、細菌のかたまりである「歯垢」を毎日の歯磨きで取り除くことに加え、間食の時間を決めてお口の中に糖分が残る時間を減らすこと、フッ素入り歯磨き剤で歯の質を守ることが役立ちます。
 

知覚過敏で歯がしみる理由

歯の表面を覆うエナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がったりすると、その内側にある象牙質が表に出て刺激に反応しやすい状態となる「知覚過敏症状」が起こります。

歯の内部にある象牙質は、外からの刺激を神経に伝える役割を持っている組織です。
象牙質には「象牙細管」と呼ばれる細い管が無数に通っており、ここを通じて刺激が伝わることで、しみる感覚が生じます。
 

知覚過敏が起こるおもな原因

知覚過敏が起こる、おもな原因として次のものが挙げられます。

・歯ぐきが下がる(歯肉退縮)
・歯のすり減り(摩耗)
・酸によって歯が溶ける(酸蝕歯)
・歯のひびや欠け(破折・亀裂)
・治療やホワイトニングによる一時的な刺激

 
これらは単独で起こるだけでなく、複数の要因が重なっているケースも少なくありません。
 
たとえば、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、歯のすり減りやひびが生じやすくなります。
特に夜間の歯ぎしりでは、100kg以上の強い力が歯にかかることもあり、気づかないうちに内側の象牙質が表に出てしまっているケースもあります。


参照:J-STAGE|認知症治療研究会誌「高齢者や認知症患者におけるめまいと歯ぎしり・食いしばりの関係」p17 >

 

また、炭酸飲料やスポーツドリンク、柑橘類など酸性の強い飲食物を頻繁にとる習慣があると、歯の表面のエナメル質が徐々に溶けていきます。
この変化はゆっくり進むため自覚しにくく、症状が出て初めて気づくことも少なくありません。
 
むし歯治療やホワイトニングのあとに一時的にしみやすくなるケースもありますが、通常は時間の経過とともに落ち着いていきます。
ただし、症状が長引く場合は別の原因が関係している可能性も考えられるため、注意が必要です。
 
このように、知覚過敏は日常の生活習慣や歯の状態と深く関係しています。
 
 

むし歯か知覚過敏かを、症状だけで見分けるのは難しい

むし歯か知覚過敏かを見分けるのは簡単ではありません。
原因をはっきりさせたいと思う一方で、見た目の変化がわかりにくく、症状だけでは判断が難しい場合が多いのです。
 

むし歯と知覚過敏でみられる症状の違い

初期のむし歯では、刺激に反応して一時的に症状が出る程度でおさまることが多いですが、進行すると違和感を覚える時間が長くなったり、何もしていないときでもズキズキとした痛みが続いたりするケースが見られます。
 
さらに悪化すると、熱いものでも痛みが出たり、強い痛みが続いたりする場合があります。
 
これに対して知覚過敏では、歯に何かが触れたり飲みものを口に含んだ瞬間など、特定の刺激をきっかけに症状が一時的に現れるのが特徴です。
 
刺激がなくなると、症状は比較的早くおさまる傾向がありますが、症状の出方には個人差があり、これだけで断定することはできません。
 

症状だけでは判断できない

知覚過敏とむし歯は、どちらも象牙質に刺激が伝わることでしみる感覚が起こるため、感じ方が似ています。

さらに、初期のむし歯では強い痛みが出ないこともあり、一時的な刺激による痛みだと思っていたが、実際にはむし歯だったというケースも少なくありません。
 
目安として、次のような特徴がある場合は知覚過敏の可能性が考えられます。

・飲食物や歯ブラシの刺激で一時的にしみる
・刺激がなくなると比較的すぐにおさまる
・何もしていないときは痛みが出ない
・しみる場所がはっきりしている
・歯ぐきが下がっている部分がある

 
ただし、これらに当てはまる場合でも、むし歯がかくれていることがあります。
原因を見極めるには、お口の状態をしっかり確認し、必要に応じて検査を行うことが重要です。
 
 

歯がしみる症状はそのままにせず、歯科にご相談ください

歯に違和感を覚える場合は、自己判断で様子を見るのではなく、歯科で原因を確認することが重要です。
 

歯科で行う検査

歯科では、まずお口全体を確認し、むし歯の有無や歯ぐきの状態をチェックします。
あわせて、専用の器具で軽く触れたり、冷たい風や水を当てたりして、どの程度しみるかを確認する場合もあります。
 
必要に応じてレントゲン撮影を行い、歯の内部や見えにくい部分にむし歯が進んでいないかを調べます。
検査をしっかり行うことで、見た目だけでは判断できないトラブルも把握しやすくなります。
 

早めに相談するメリット

早めに歯科を受診することで、症状の原因に応じた適切な治療が受けられます。
たとえば知覚過敏の場合、専用の薬剤やケアによって症状の緩和が期待できます。
 
また、むし歯は進行すると歯を大きく削る必要があり、歯を失うリスクも高まるため、初期のうちに治療を始めることが大切です。
 
実際に、全国抜歯原因調査の結果によると、歯が失われる原因のうち、むし歯が関係するものは約47%とされており、抜歯の最大の要因となっているのです。


参照:厚生労働省|生活習慣病などの情報「歯の喪失の原因」 >

 

早い段階での相談や治療が歯を守ることにつながります。
 
 

歯がしみる症状でお悩みの方は、当院までご相談ください

歯がしみる原因はさまざまですが症状だけで見分けることは簡単ではありません。
 
気になる症状がある場合は、早めに歯科で原因を確認し、適切な対応につなげることが大切です。
 
当院では、診療前のカウンセリングに加え、歯科用CTやマイクロスコープなどの機器を活用し、必要に応じて目に見えにくい部分まで確認しながら原因の把握に努めています。
 
さらに、むし歯の治療だけでなく、将来の歯を守るための予防やクリーニングにも力を入れている点が当院の特徴です。
しみる症状の原因と今後のリスクを踏まえ、お一人お一人に合った治療やケアをご提案いたしますので、気になる症状がある方は当院までご相談ください。


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