「口臭が気になる……」その口臭の原因は歯周病かもしれません~今すぐ予防を始めましょう~
皆さま、こんにちは。
桶川市坂田の歯科医院「すなが歯科クリニック」です。
口臭は食事やホルモンの影響、ストレスなどさまざまな理由で発生し、健康な人でもある程度の人に認められるものです。
しかし、お口の中にトラブルがある場合には、その疾患が原因となり、強い口臭が発生することがあります。
特に歯周病は、口臭を発生させる頻度が高い疾患です。
今回は歯周病による口臭の特徴や、口臭の原因となるお口のトラブル、ご自宅でできる口臭チェックの方法についてご紹介します。

須永 亨 院長
2007年 明海大学歯学部 卒業2008年 明海大学臨床研修医修了
2008~2014年 関根歯科医院 勤務
2014~2016年 大塚歯科医院 勤務
医院名:すなが歯科クリニック
所在地: 〒363-0008
埼玉県桶川市大字坂田1011-1
Contents
口臭の原因の一つに歯周病があります
口臭はさまざまな理由により発生しますが、その原因の一つに「歯周病」があります。
歯周病は歯を支える歯ぐきや骨が炎症を起こす病気で、進行すると歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の溝である「歯周ポケット」が深くなり、歯周ポケット内で細菌が繁殖しやすくなります。
この細菌が、お口の中にあるタンパク質やアミノ酸を分解することで「揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)」を生成します。
この化合物が口臭のおもな原因となるのです。
しかしながら歯周病が原因で起こる口臭は、歯周病の治療やお口のケアをしっかりと行うことで、改善できる症状なのです。
歯周病が原因となる口臭の特徴
口臭のおもな原因物質である揮発性硫黄化合物には以下のものがあります。
・硫化水素
・メチルメルカプタン
・ジメチルサルファイド
この中でも硫化水素とメチルメルカプタンは、口臭の原因物質の約90%を占め、歯周ポケットの深さと関連するとされています。
硫化水素とメチルメルカプタンのにおいは、歯周病が原因となる口臭の特徴といえるでしょう。
1.腐った卵のにおい
腐った卵のようなにおいがすることがありますが、このにおいは「硫化水素」とよばれる物質によるものです。
硫化水素は歯周ポケットに存在する細菌だけでなく、舌の表面についている汚れである「舌苔(ぜったい)」に含まれる細菌によっても発生します。
2.腐ったタマネギのにおい
腐ったタマネギのようなにおいは「メチルメルカプタン」のにおいです。
メチルメルカプタンも硫化水素と同様に、舌苔に含まれる細菌によっても発生する物質です。
メチルメルカプタンは歯周病による口臭のおもな成分とされており、メチルメルカプタンの濃度が高くなるほど、口臭が強くなるとされています。
(参考:J-STAGE 「歯周病と口臭」(九州歯科学会主催講演会報告)より) >
自分でできる!口臭のチェック方法
日常生活の中で、ご自身で口臭に気づくのは難しい場合があります。
以下の方法にて、セルフチェックをしてみましょう。
✔舌の上や、歯ぐき周辺の唾液を指で触り、においをチェックする
✔コップやビニール袋に息を吹き入れて、においをチェックする
✔使用後のデンタルフロスのにおいをチェックする
健康な方で、お口のケアが十分にできている場合でも、ある程度の口臭は発生するものです。
治療が必要かどうか、ご自身で判断することが難しい場合もあるかもしれません。
気になる口臭があると感じられる場合や、周囲の方に指摘された場合などは、歯科医院にてお口の状態を確認しておくとよいでしょう。
口臭の原因となるおもなお口のトラブル5選
お口の中で起きるさまざまなトラブルが原因で、口臭が発生することがあります。
ここからは、口臭の原因となるおもなトラブルを、五つご紹介します。
1.歯周病
歯科疾患の中で、最も高頻度で口臭の原因となるのが歯周病です。
お口の中のタンパク質が細菌によって分解されることで、口臭の原因となるさまざまな物質が発生します。
歯周病が進行すると、歯周ポケットとよばれる歯と歯ぐきの間の溝がどんどん深くなっていきます。
この溝の中で、タンパク質を分解する細菌が繁殖するため、歯周病になると口臭が出現するのです。
2.むし歯
むし歯で口臭が発生する理由は、食べかすや歯の神経の腐敗によるものです。
むし歯で歯に穴があいてしまい、そこに食べかすが詰まると、お口の中の菌が食べかすを腐敗させ、口臭の原因となるガスを発生させます。
さらにむし歯が進行し、歯の神経が死んでしまうと、神経の腐敗が始まります。
腐敗した神経からは患者さま本人も気になるぐらい、強いにおいが発生するのです。
この口臭を改善するためには、歯科医院にてむし歯の治療を行う必要があります。
3.入れ歯のお手入れ不足
入れ歯のお手入れが十分でないと、食べかすや歯垢が入れ歯の金具や、入れ歯と歯の間に残りやすくなります。
歯垢とはプラークとも呼ばれる細菌のかたまりのことで、ご自身の歯だけでなく、入れ歯にも付着するのです。
食べかすや歯垢を放置することが口臭の原因となるため、入れ歯もご自身の歯と同様に、毎日欠かさずお手入れをする必要があります。
4.舌苔
舌苔(ぜったい)とは、舌の表面についた白いコケのようなものです。
このコケは剥がれた細胞や、食べかす、細菌などによって構成されているため、口臭の原因となります。
舌苔が原因の口臭は、舌の清掃による舌苔の除去が最も有効です。
舌のお掃除は、舌用のブラシを使用し、舌の奥から手前に引くようにやさしく行いましょう。
5.唾液量の減少
唾液は、お口の中の汚れや細菌を洗い流してくれる作用をもちます。
唾液の分泌量が減少すると、口臭の原因となる食べかすや細菌がお口の中にとどまりやすくなってしまうのです。
十分な唾液量を分泌させるためには、日ごろからよく噛む習慣をつけて食事をとることが大切です。
歯周病による口臭を予防する方法
歯周病による口臭は、治療やお口のケアを継続することで改善することができます。
歯周病の治療を行う
歯周病の治療で歯周ポケットの深さを改善することで、口臭を抑える効果が期待できます。
歯周ポケットは、溝の深さによって歯肉の健康状態を知ることが可能です。
・歯周ポケットの深さ3mm以下=健康な状態
・歯周ポケットの深さ4~5mm=軽度の歯周病
・歯周ポケットの深さ6mm以上=重度の進行した歯周病
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット「歯周ポケット」より) >
歯周病が原因であれば、歯周ポケットを3mm以内に改善し、歯ぐきの炎症を軽減させることで口臭は改善します。
そのため、きちんと歯周病の治療を行うことが口臭の予防、改善に大切です。
(参考:J-STAGE におい・かおり環境学会誌「口臭への対応と口臭症治療」p233 より) >
お口のケアで歯周病を予防する
歯周病予防の基本は、歯垢を除去することです。
歯垢の除去には毎日の歯磨きが有効ですが、歯ブラシだけでは歯と歯のすき間の歯垢の除去率は61%であることがわかっています。
この除去率をあげるには、デンタルフロスや歯間ブラシの活用が有効です。
歯ブラシにデンタルフロスを併用した場合には歯垢除去率は79%に、歯間ブラシを併用した場合には85%にアップするのです。
歯間ブラシはデンタルフロスなどの清掃補助具を活用し、できる限り歯垢を取り除くようにしましょう。
(参考:神奈川県「今日から始めるすき間ケア~毎日のむし歯・歯周病対策」より) >
ご自宅でのケアで歯垢を完全に取り除くことは難しいため、定期的に歯科医院にてクリーニングを受けることをおすすめします。
歯周病予防に欠かせない「歯科医院のプロケア」
歯垢や歯石の除去には歯科医院でのプロケアが欠かせません。
歯石は、歯に付着した歯垢が石のように硬くなったもので、歯磨きで取り除くことは不可能です。
歯垢や歯石は、放置すると歯周病の原因となるため、定期的に歯科医院にて除去を行う必要があるのです。
歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士が、専用の機器を用いて歯垢や歯石の除去を行います。
定期的にメンテナンスを行うことで、歯周病だけでなくむし歯やかみ合わせの問題などのお口のトラブルに早い段階で気づくことができます。
歯周病による口臭の治療・予防は「すなが歯科クリニック」へ
口臭が気になっていても、原因がわからず不安に感じられている方も多いのではないでしょうか。
口臭は歯周病やむし歯といった歯科疾患だけでなく、全身の病気やストレスなどといったものにも影響をうけ発生することがあります。
なかでも歯周病は、原因の多くを占める傾向がありますので、口臭が気になるときは歯科医院で相談するとよいでしょう。
口臭のほかにも、「朝起きたときのお口の中のねばつきが気になる」「歯磨きの際に歯ぐきから出血する」こういった状態は、歯周病になっている可能性があります。
歯周病による口臭は、歯周病治療により改善でき、お口のケアを継続することで再発の予防が可能です。
当院は、歯の健康寿命を延ばすための「予防」に注力しており、患者さまお一人お一人のお口の状態や特徴を見極めた、予防ケアを提供しています。
予防やクリーニングを定期的に行うには、歯科医院への通いやすさも重要です。
当院は「桶川団地北口」バス停から徒歩2分の場所に位置し、駐車場も完備しているため、バスやお車などさまざまな方法で、アクセスしやすい歯科医院です。
完全バリアフリー設計となっておりますので、車いすやベビーカーなどをお使いの方も安心してご来院いただけます。
歯周病や口臭でお悩みの場合には、桶川市坂田の歯科医院「すなが歯科クリニック」までご相談ください。