歯周病は改善できます|進行度別の症状や対処法を詳しく解説!
皆さま、こんにちは。
桶川市坂田の歯科医院「すなが歯科クリニック」です。
「歯周病かもしれないけれど、治るか不安に感じている」
「歯周病が進行してしまっているかもしれない」
こうしたお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
歯周病は初期の段階であれば、適切なケアにより改善できる病気です。
本記事では、歯周病の改善方法や、進行度別の対処方法についてご紹介します。
歯周病を放置した場合のリスクについてもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

須永 亨 院長
2007年 明海大学歯学部 卒業2008年 明海大学臨床研修医修了
2008~2014年 関根歯科医院 勤務
2014~2016年 大塚歯科医院 勤務
医院名:すなが歯科クリニック
所在地: 〒363-0008
埼玉県桶川市大字坂田1011-1
Contents
歯周病は適切なケアで改善できます
歯周病は、早期発見と適切なケアにより改善できます。
歯周病は、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯ぐきに炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かしたりする病気です。
歯周病の予防や進行防止のためには、セルフチェックによる早期発見や、自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロケアを併用することが大切です。
特に歯周病が進行している状態では歯磨きだけでは改善しないため、歯科医院にて適切な治療を受ける必要があります。
セルフチェックを行う
歯周病の早期発見のためにはセルフチェックが大切です。
歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)とも呼ばれ、気づかないうちに進行し、最悪の場合歯が抜けてしまうこともあります。
歯周病から歯を守るためには、早期発見・早期治療が大切なのです。
以下の症状が見られた場合は、歯周病の可能性があるため、歯科医院でのチェックを受けるようにしましょう。
・起床時に、お口の中がネバつく
・口臭が出てきた
・歯磨きのときに出血する
・歯ぐきが腫れる
・歯ぐきが下がったように感じる
・歯がグラグラする
歯周病の進行を防ぐためにはセルフチェックの習慣化が重要です。
自宅での正しいケア
歯周病ケアの基本は自宅での歯磨きと、歯科医院での定期的な歯石除去です。
自宅での歯みがきが十分でないと、細菌のかたまりである歯垢(プラーク)が歯の表面や歯と歯のすき間に増えていきます。
プラーク1㎎の中には10億個以上の細菌が存在しており、食後数時間でプラークは形成され
ます。
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット「プラーク / 歯垢」より) >
プラークがつかないよう、毎日の歯磨きをしっかり行いましょう。
特に、歯と歯のすき間にはプラークがたまりやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスを活用してプラークを取り除くことが大切です。
歯科医院で定期検診を受ける
歯周病は再発しやすいため、定期検診でのメンテナンスが大切です。
歯周病の治療が終了した後も、定期的なケアを受けることで、歯周病菌の増殖を抑え歯周病の再発を防ぐことができます。
プラークがついたまま時間が経って、石のようにかたい歯石へ変化すると自宅で取り除くことは難しくなります。
歯石は、歯科医院にて専用の器具で取り除く必要があるため、定期検診時のプロケアを活用し、歯周病予防を行いましょう。
歯周病の進行と対処法
歯周病は進行度合いによって、対処法が異なります。
「歯周病かもしれない」と感じられる場合には、まずは歯科医院を受診し、どの程度歯周病が進行しているのかを確かめる必要があるのです。
歯ぐきに炎症を起こす歯肉炎と、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かす状態の歯周炎をあわせて、歯周病と総称されます。
本章では、歯肉炎と歯周炎それぞれの段階でどのような治療が必要なのかを詳しく解説します。
歯肉炎
歯ぐきが腫れる「歯肉炎」の段階では、ブラッシングによるケアが大切です。
歯周病の直接的な原因はプラーク(歯垢)です。
プラーク中の細菌が出す毒素が、歯ぐきに炎症を起こすため、毎日の歯磨きでしっかりとプラークを取り除きましょう。
歯周炎
歯ぐきから顎の骨まで炎症が広がった「歯周炎」の状態は、歯科医院でプロケアを受ける必要があります。
歯周炎になると、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、汚れやプラークがたまりやすくなるのです。
健康な方の歯周ポケットの深さは3mm以内ですが、初期の歯周病では歯周ポケットの深さが4~5mmとなります。
歯周ポケット内は歯周病菌が繁殖しやすい環境であるため、歯科医院にて治療を受け、歯周ポケットの改善をめざすことが歯周病の改善につながります。
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット「歯周病の検査」より) >
重い歯周炎
歯周炎が進行した「重い歯周炎」では、歯周ポケットは6mm以上となっており、早めに歯科を受診する必要があります。
歯周炎が進行すると、歯槽骨にまで炎症がおよび、歯を支えることが難しくなります。
重い歯周炎の状態を放置すると、最悪の場合歯を失うこともあるのです。
早い段階で歯科医院での適切な治療を受けることが、ご自身の歯を長く使い続けるためにも重要といえるでしょう。
歯周病を放置するリスク
歯周病を治療せずに放置すると、以下のようなさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。
・歯を失う
・全身へ影響をおよぼす
・口臭の悪化
全身の健康を守るためにも、歯周病は放置せずしっかりと治療する必要があるのです。
歯を失う恐れがある
歯周病を放置すると、歯を失う恐れがあります。
歯周病の進行により、歯槽骨が溶けて、歯を支えきれなくなってしまうことで歯がグラつくことがあるのです。
実際に日本人における歯を失う2大要因はむし歯と歯周病であると報告されています。
歯を失う原因の37%は歯周病であるとされていることからも、2大要因であるむし歯と歯周病はしっかりと治療する必要があるのです。
(参考:厚生労働省e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >
全身の健康への影響
歯周病は以下の全身疾患などに関係することがわかっています。
・誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
・動脈硬化や冠動脈疾患
・骨粗しょう症
・細菌性心内膜炎
・糖尿病
・低出生体重児の出産や早産 など
歯周病菌が上記の全身疾患を引き起こしたり、悪化の要因となったりします。
(参考:J-STAGE「歯周病と全身疾患」p214より) >
歯周病ケアが全身の健康を守ることにつながるのです。
口臭がひどくなる
歯周病の進行により、ひどい口臭が発生する場合があります。
お口の中のタンパク質が細菌によって分解されることで、口臭が生じます。
歯周ポケット内の細菌は、タンパク質を分解する能力が高いため、強い口臭を発生させやすくなるのです。
口臭を改善するためには、以下の2点が重要です。
・歯周ポケットを3mm以内に改善する
・歯ぐきの炎症を抑える
(参考:J-STAGE 「口臭への対応と口臭症治療」p233 より) >
口臭がひどくなったと家族や周りの人から指摘された場合は、歯周病が進行している可能性もあるため、歯科医院にて確認するとよいでしょう。
歯周病でお困りの方は桶川市の「すなが歯科クリニック」へ
歯周病は早期発見早期治療により、改善できる疾患です。
治療後も再発を防ぐために、歯科検診でお口の状態をチェックしたり歯垢や歯石を除去するプロケアを受けたりするようにしましょう。
当院では、歯周病の治療とあわせて、お一人お一人のお口の状態にあわせた歯磨き指導を行っています。
適切なセルフケアには、以下のポイントを理解するのが重要です。
・正しい歯磨きの方法
・使うべき清掃用具(デンタルフロスや歯間ブラシ)
・汚れのつきやすい部位 など
セルフケアとプロケアを併用し、適切なケアを行いましょう。
歯周病でお悩みの方は、桶川市の「すなが歯科クリニック」までご来院ください。
当院は待ち時間を軽減するため、予約優先で診療を行っており、お電話やWEBから予約可能です。
WEB予約は24時間受け付けておりますので、空いた時間でご予約をお取りいただけます。