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【土曜診療の小児歯科】子どもの歯はなぜむし歯になりやすいの?~予防方法と歯医者デビュー~

皆さま、こんにちは。
桶川市坂田の歯科医院「すなが歯科クリニック」です。

 

「子どもの歯ってむし歯になりやすいの?」と疑問に思われている方へ。
じつは、大人の歯よりも子どもの歯はむし歯になりやすい傾向にあります。
そのため、歯が生え始めたら早めに歯医者デビューをして予防ケアに取り組むことが大切です。

 

今回は、子どもの歯がむし歯になりやすい理由と予防方法を紹介しますので、参考にしてください。

 

須永 亨 院長
須永 亨 院長

須永 亨 院長

2007年 明海大学歯学部 卒業
2008年 明海大学臨床研修医修了
2008~2014年 関根歯科医院 勤務
2014~2016年 大塚歯科医院 勤務



医院名:すなが歯科クリニック
所在地: 〒363-0008
埼玉県桶川市大字坂田1011-1

 

 

子どもの歯がむし歯になりやすい理由

学校検診で多くの年齢のお子さまに最も多い疾患は、むし歯とわかっているほど、子どもはむし歯になりやすい傾向にあります。
まずは、子どもの歯がむし歯になりやすい理由を4つにわけて解説します。

 

細菌

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)は存在しません。
しかし、保護者や周りの大人から、むし歯菌が移りお口の中に細菌がすみつくのです。
たとえば、同じスプーンやフォークを使用して赤ちゃんに食事を与えたり、スキンシップがしたくて口にキスをしたりすると、大人のお口から赤ちゃんのお口へむし歯菌は移動します。

むし歯菌の量が多くなるほど、むし歯のリスクが高まりますので、赤ちゃんのお口にむし歯菌を移さないことが大切です。
そのためには、大人と赤ちゃんと同じ食器を使用したり、口にキスしたりするのは避けましょう。
また、周りの大人が歯医者で定期検診を受けてお口を健康に保つことも、赤ちゃんにむし歯菌を移すリスクを低減します。

 

糖分

「甘いもの=むし歯になる」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
「チョコレートが食べたい」「アメが大好き」など、小さなお子さまは甘い食べものが好きな傾向にあります。
甘い食べものには、糖分が多く含まれています。
糖分は、むし歯菌の大好物で、糖分を好むお子さまはむし歯になりやすいのです。

 

糖分がお口の中に残留すると、むし歯菌は糖分を分解して酸を発生させます
この酸により、歯が徐々に溶かされてむし歯になるのです。

 

歯質

子どもの歯は、大人よりの歯よりもむし歯になりやすい傾向があります。
なぜなら、子どもの歯(乳歯)は「エナメル質」という歯の表面の層が薄く、やわらかいからです。
エナメル質は、硬くて丈夫な層なのですが、子どもの歯は薄くてやわらかいため、酸に溶かされるリスクがあります

また、子どものむし歯はあっという間に進行するため、痛みなどの症状がでたころには、かなりむし歯が進行している恐れがあります。
子どもの歯は、むし歯が発生しやすく、進行しやすいのが特徴です。

また、乳歯だけではなく、永久歯も生えたばかりはむし歯になりやすい傾向にあります。
永久歯は生えてから2〜4年くらいはエナメル質が未熟で、硬くて丈夫になるまでの間はむし歯菌に感染しやすいのです。
生えたばかりの永久歯は、特に歯磨きを念入りに行いましょう。

 

時間

ここまで、「細菌」「糖分」「歯質」によるむし歯リスクをお話ししましたが、加えて「時間」がむし歯になりやすい環境にすることがわかっています。
お口の中に細菌がいるだけ、糖分を摂るだけ、歯質が弱いだけで、お子さまがむし歯になるとは限りません。
食事や間食の後にすみやかに歯磨きをすれば、むし歯のリスクは低減します

 

反対に、歯磨きを怠たり、お口の中に糖分が残っている時間が長いと、細菌の活動が活発になります。

 

また、食事や間食をする時間を決めることなく「だらだら食べ」をしているお子さまは、むし歯リスクが高まります。
理由は、食事している間は、お口の中が酸性に傾くため、歯が酸にさらされ続けて溶けやすい環境だからです。

 

子どもがむし歯になりやすいのは、「細菌」「糖分」「歯質」「時間」が関係しており、8~9歳ではむし歯にかかったことがあるお子さまが約6~7割と多いことが学校検診でわかっています。
さらに、永久歯が生えそろう中学生以降は、年齢とともにむし歯にかかる本数が多くなるとわかっているため、小さなころからむし歯予防をすることが大切です。


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_子供のむし歯の特徴 より) >

 

 

子どもの歯がむし歯になる流れ

子どもの歯がむし歯になる流れを知り、むし歯になるのを食い止めましょう。

 

むし歯になる流れ

食事をした後に、食べかすが歯に付着して歯磨きで落としきることができないと、その中で徐々にむし歯菌が増殖します。
その結果、細菌のかたまりである「歯垢(プラーク)」が歯の表面に形成されるのです。
歯垢は粘り気があり、黄色っぽい色をしているのが特徴で、その中でさらにむし歯菌は増殖を続けます。
そして、むし歯菌は甘いものに多く含まれる糖分を分解する際に、酸を発生させます。
発生した酸に歯がさらされると徐々に溶かされて、むし歯になるという流れです。

 

脱灰と再石灰化のバランス

歯から、カルシウムやリンなどのミネラル成分が溶けだす「脱灰」が起こると、歯の表面は白く濁り、しまいには穴が開きむし歯に進行します。
ただし、普段は溶けだしたミネラル成分は、唾液の働きにより再び歯に取り込まれるため、むし歯は簡単に発生することはありません。
この働きを再石灰化とよび、歯の表面が白く濁っている程度の初期のむし歯であれば、自然治癒が期待できます。

 

この脱灰と再石灰化のバランスが保たれていれば、むし歯が進行せずに食い止められます。
しかし、「だらだら食べ」により、再石灰化が脱灰に追いつかない状態になると、むし歯になるリスクがグッと高まってしまうのです。

 

 

自宅でできるむし歯予防

ここからは、自宅でできるむし歯予防を紹介します。

 

年齢に合う歯磨きと仕上げ磨き

歯が生える前から、お口の中を触られることに慣れておくと、歯磨きにスムーズに移行できます。
清潔な手やガーゼで赤ちゃんの唇や頬を触ってみましょう。

 

歯が生えたら、はじめのうちはガーゼで拭って汚れを取り除く「ガーゼ磨き」から行います。
お子さまのご機嫌がよい時間帯に、歯ブラシも徐々に使用して2歳くらいまでに歯ブラシが使用できるようになることをめざします。
お子さまが歯磨きに慣れるまでは、お気に入りの人形を使って歯磨きをしたり、好きな歌をうたったりして楽しむように工夫するとよいでしょう。

 

3〜4歳くらいになると、「自分で歯磨きをしたい」とお子さまが自分で磨くようになります。
ただし、乳歯の奥歯は溝が深くて食べかすが溜まりやすいので、最後は保護者の方が仕上げ磨きを行いましょう。

 

6歳くらいになると、奥歯から永久歯が生えてきます。
これを6歳臼歯(きゅうし)と呼び、生えたばかりは背が低いため磨きにくいので注意して歯ブラシの毛先を当てて磨きましょう。
その後も永久歯が順番に生えてきますので、歯の表面が硬く丈夫なるまでは特に注意して磨きます。
永久歯が生えそろう12歳くらいまでは、仕上げ磨きを続けるのが大切です

 

食事や間食を見直す

甘いものばかりを好むお子さまは、できるだけ果物や芋など食材の甘味を感じられるおやつに変更するのがおすすめです。
また、だらだら食べをすると歯が酸にさらされる時間が長くなるため、食事や間食の時間を決めるようにしましょう。

 

 

歯医者デビューは歯が生え始めたら早めにしよう

むし歯の予防には、毎日の歯磨きや食生活の改善は欠かせませんが、歯医者で定期検診を受けることも大切です。
お子さまの歯が生え始めたら、歯医者デビューをして早めにむし歯の予防ケアを受けましょう。

 

フッ素塗布

フッ素塗布とは、歯の表面にフッ素を塗ることで、むし歯を予防する処置です。
フッ素塗布の効果は、

・むし歯に強い歯質に育てる
・むし歯菌の活動を抑制する
・再石灰化を促進する

ことを期待できます。

 

生えたばかりの永久歯や乳歯は、歯質がやわらかくむし歯が発生しやすい傾向にあるため、フッ素塗布をして歯質を強化することが大切です。
また、フッ素塗布をするとむし歯菌の活動を抑制するため、酸が生成されるのを防ぐことが期待できます。
さらに、初期のむし歯であれば、フッ素塗布をすることで再石灰化を促進できるため、歯を削ることなく自然治癒する可能性が高まります。

 

フッ素塗布は、1回だけでは効果が薄いため、年に2回以上は定期的に行いましょう。
乳幼児にフッ素塗布を定期的に行った結果、むし歯をほぼ半分に減らすことができたという報告があります。

 

お子さまがお口から「ペッ」と唾を吐くことができるようであれば、フッ素塗布は行えますので、お気軽にご相談ください。


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_フッ化物歯面塗布 より) >

 

歯磨き指導

お子さまのお口の状態や年齢に合わせて、適切な歯磨き方法をお伝えします
磨き癖やむし歯になりやすい箇所などを丁寧にお子さまと保護者の方にお伝えしますので、毎日の歯磨きと仕上げ磨きに活かしてください。
また、普段お使いの歯ブラシがお子さまに合っているかどうか、歯ブラシの選択方法や歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃補助用具の選び方も指導いたします。

 

 

歯が生え始めたら「すなが歯科クリニック」の小児歯科へ

桶川市の歯科【すなが歯科クリニック】は、お子さまの歯が生えはじめる生後6ヶ月くらいからむし歯の予防処置をすることが可能です。
もちろんそれより前から、保護者の方とご一緒に歯医者に通院していただき、歯医者の雰囲気に慣れていただくこともできます。
お子さまのペースに合わせて寄り添いながら予防や治療を進めますので、焦らずにゆっくり歯医者に慣れてください。
キッズスペースをご用意していますので、楽しく遊ぶ感覚で歯医者に来ていただけます。

 

当院は、土曜も18時まで、日曜は第1・第3に診療をしていますので、平日にお忙しい方もご都合に合わせてご予約いただけます。


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