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親知らずは抜いた方がいいの?抜くべき5つのケースと残すべき2つのケース

皆さま、こんにちは。
桶川市 坂田の歯科医院「すなが歯科クリニック」です。

 

「親知らずが生えてきたけれど、抜いた方がいいの?」と、親知らずをどうしたらよいかわからなくて困っていませんか。
じつは、親知らずは必ずしも抜く必要はなく、そのままにしておくこともできるのです。

 

今回は、抜いた方がいい親知らずと、残すべき親知らずを紹介します。

 

須永 亨 院長
須永 亨 院長

須永 亨 院長

2007年 明海大学歯学部 卒業
2008年 明海大学臨床研修医修了
2008~2014年 関根歯科医院 勤務
2014~2016年 大塚歯科医院 勤務



医院名:すなが歯科クリニック
所在地: 〒363-0008
埼玉県桶川市大字坂田1011-1

 
 

親知らずを抜いた方がいい5つのケース

親知らずは、15歳前後で一番奥に生える永久歯(大人の歯)です。
ただし、誰でも生えてくるわけではなく、先天的に親知らずが生えない方もいれば、最大で4本生えてくる方もいらっしゃいます。
ここからは、親知らずがどのような状態なら抜いた方がいいのか、5つのケースを紹介します。


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_親知らず より) >

 

1.痛みや腫れを繰り返し感じたことがある

痛みや腫れを繰り返し感じたことがあれば、親知らずを抜いた方がいい状態になっている可能性があります。
親知らずは、歯ぐきを押し出して生えてくるため、生えるだけでも痛みや腫れを生じることがありますが、通常であれば長い期間痛みは続きません。

 

何度も親知らずに痛みを感じたり、親知らず周辺の歯ぐきが腫れたりする場合は、汚れなどが原因で炎症を起こしている可能性があるのです。
このようなケースを放置しておくと、溜まった汚れの中でむし歯や歯周病の細菌が増殖することがあるので、リスクを回避するために親知らずを抜くことを選択肢としてご説明いたします。

 

ただし、痛みや腫れがひどいときは、すぐに抜歯することができませんので、炎症が治まるまで消毒や投薬をして様子をみます。

 

2.むし歯や歯周病になっている

親知らず自体が、むし歯や歯周病になっている場合は、治療もしくは抜歯をご提案させていただきます。
まっすぐに親知らずが生えていれば、治療がスムーズに行えますが、親知らずが埋もれていたり、斜めに生えていたりする場合は、抜歯になる傾向があります。

 

理由は、まっすぐに親知らずが生えていないと、必要以上に歯ぐきを切り開いたり、歯を削ったりしなければ、むし歯をしっかり取り除けない可能性があり、かえって患者さまにご負担がかかるからです。

 

また、しっかりむし歯や歯周病を治すことができなければ、手前の歯をはじめ他の歯も細菌感染により、むし歯や歯周病になるリスクがあります
このようなリスクを避けるために、抜歯をおすすめさせていただくことがあるのです。

 

3. 親知らずのかみ合う歯がない

親知らずは下だけ、もしくは上だけ生えるケースでは、かみ合う歯がありません。
そうなると、親知らずは徐々に伸びてくることがあるのです。
親知らずが伸び続けると、伸びた先の歯ぐきを傷つけて痛みが生じます。
また、伸びた親知らずは、本来は歯ぐきに覆われているはずの歯の根本が露出して、しみるといった「知覚過敏」の症状が現れるため、抜歯を選択することがあるのです。

 

4.横向きまたは埋もれた状態

親知らずは、最後に生える永久歯のためスペースが不足していることがしばしばあります。
そうなると、親知らずは横向きに生えたり、顎の骨に埋もれたりして、まっすぐに生えることができません。
このような親知らずは、手前の歯や歯ぐきとの間に、食べかすが詰まりやすくて歯磨きも難しいため、むし歯や歯周病になるリスクが高まります

 

また、親知らずが横向きに生えると、手前の歯を押して歯並びが乱れるリスクがあります。
歯並びが乱れると、親知らずを抜いたとしても自然に改善されるわけではありませんので、早めに対処することが大切です。

 

5.膿がある

親知らずが生えてから歯ぐきにニキビのようなものができていれば、膿の可能性があります。
まっすぐに親知らずが生えてきたとしても、生える途中は手前の歯よりも背が低いため、存在に気付かずに歯磨きが不十分になることで、むし歯や歯周病になり膿がでてしまうのです。

 

むし歯菌が歯の根まで感染すると、根っこの先まで炎症が進み、膿が出ます。
歯周病が原因で膿が出る場合も、かなり症状が進んだケースで歯ぐきから膿が出るので、親知らずに強い痛みを感じる方が多いでしょう。
膿があるまま放置しておくと、手前の歯に細菌感染を広げるリスクがあるので、親知らずは抜いた方がいいでしょう。

 

 

親知らずを抜かなくていい2つのケース


ここからは親知らずが生えても、抜かなくてよいケースを2つ紹介します。

 

1.まっすぐに生えている

親知らずがまっすぐに生えていれば、横向きや埋もれている親知らずに比べると、歯磨きが容易にできます。
そのため、親知らずがむし歯や歯周病になるリスクを避けることができるでしょう。
もちろん、適切な歯磨きをしていなければ意味がありませんので、親知らずが生えたら歯医者で歯磨き指導を受けましょう。
すなが歯科クリニックでは、予防のプロフェッショナルである歯科衛生士が歯磨き指導を行います
お一人お一人の親知らずの状態を考慮して、適切な歯ブラシの動かし方や、清掃用具の選択方法をお伝えすることが可能です。
親知らずがまっすぐに生えても、油断せずに歯医者で診てもらいましょう。

 

2.しっかりかみあっている

親知らずがしっかり生えきった状態で、上下の歯でかみ合うことができれば、「噛む」機能が備わっているため、今後も使用することが可能です。

 

ただし、親知らずは一番奥に生えるため、かみ合わせたときに頬を噛んでしまうといったトラブルが起こることがあります。
このような場合は、かみ合わせの調整をすることで症状が軽減されることもあるので、早めに歯医者に行きましょう。

 

 

親知らずを抜歯するメリット・デメリット

親知らずを抜歯するメリット・デメリットを紹介します。
それぞれ把握した上で、親知らずの抜歯をするかどうかを決定しましょう。

 

親知らずを抜歯するメリット

まずは、メリットからみてみましょう。

 

口臭予防

親知らずは、1番奥から生えるため歯ブラシが届かずに磨きにくい傾向にあります。
特に、親知らずの奥側の面は、食べかすや細菌のかたまりである「歯垢(プラーク)」を歯磨きで落としきることができずに、残ってしまう方も少なくありません。
汚れを放置しておくと、口臭の原因になります。
ただし、親知らずを抜くことで、汚れが詰まりにくくなり、歯ブラシも奥の歯まで届きやすくて口臭が予防できるのです。

 

他の歯を健康に保てる

親知らずがむし歯や歯周病であった場合は、他の歯がむし歯や歯周病になるリスクを低減するために、抜歯することがあります。
親知らずを抜歯することで他の歯の寿命を延ばすことにもつながります。

 

歯並びやかみ合わせを保つ

親知らずが斜めや横向きに生えると、手前の歯が押されて歯並びがガタガタとして、かみ合わせも乱れることがあります。
歯並びがガタガタになる前に早期に親知らずを抜歯することができれば、かみ合わせが乱れることはありません。
また、上下で親知らずがかみ合っていなければ、親知らずを抜いてかみ合わせを改善できます。

 

親知らずを抜歯するデメリット

ここからは、親知らずを抜歯するデメリットを紹介します。

 

神経や血管を傷つける可能性がある

下の親知らずの近くには、下歯槽(かしそう)神経と呼ばれる神経や血管が通っています。
そのため、埋まったままの親知らずを抜く際に、神経や血管を傷つける可能性があるのです。
このようなリスクを回避するために当院は、親知らずの抜歯の前に、親知らずと神経や血管の位置関係を調べられる「歯科用CT」を用いて、精密な検査を行います。

 

術後の感染リスクがある

親知らずを抜いた後にできた穴が、「ドライソケット」という細菌感染を起こした状態になることがあります。
理由は、過度なうがいにより抜歯した部位の歯ぐきが塞がらずに、骨が露出して刺激がダイレクトに伝わるからです。
親知らずを抜いた後は、できるだけ安静にしてうがいのしすぎには気を付けましょう

 

 

親知らずを抜歯しないメリット・デメリット

次に、親知らずを抜歯しないメリット・デメリットを紹介します。

 

親知らずを抜歯しないメリット

まずは、親知らずを抜歯しないメリットをみてみましょう。

 

移植に利用できる

親知らずを抜歯せずに健康に保つことができれば、7番目の奥歯をむし歯や歯周病で失った際に、親知らずを移植することで代用できる可能性があります。

 

ブリッジの土台として活用できる

7番目の歯をむし歯や歯周病で失うと、基本的には入れ歯やインプラントで補う必要があります。
ただし、親知らずが残っていれば、6番目と親知らずで橋渡しにする「ブリッジ」という被せ物で7番目を補うことが可能です。
親知らずを残すことで、治療の選択肢が広がります

 

親知らずを抜歯しないデメリット

親知らずを抜歯しないデメリットを解説します。

 

痛みや腫れなどのトラブルを引き起こすリスクがある

親知らずがまっすぐに生えていたとしても、適切な歯磨きが行えていなければ、親知らず周辺の歯ぐきの腫れや出血などのトラブルを引き起こすリスクがあります。
親知らずがまっすぐ生えて、しっかり上下でかみ合っていれば、他の歯と同じようにむし歯や歯周病の予防ケアに取り組み、健康に保つことが大切です。
歯磨きだけでは落としきれない汚れは、歯科医院で専用の機器を使用して除去いたしますので、歯のクリーニングや定期検診へお越しください。

 

 

親知らずが生えたら歯科口腔外科に相談しよう

桶川市の歯医者【すなが歯科クリニック】の診療室は、プライバシーに配慮した半個室の造りです。
また、周りの視線が気になる方は個室の診療室をご用意いたしますので、ご予約時にお申し付けください。
親知らずが生えたら、痛みや違和感がなくても歯科口腔外科で診断を受けて、抜歯の必要性を判断しましょう。
当院の歯科口腔外科であれば、立体的な画像により精密な診断ができる「歯科用CT」を用いた検査が可能です。
親知らずの生える向きや顎の骨の状態、むし歯や歯周病の有無も総合的に診断して、親知らずの治療のご提案をさせていただきます。

 

当院は、土曜18時まで、第1・3日曜も診療しています。
診療30分前までご予約を受付けていますので、ご都合のよい日にご予約ください。


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